ASUS の変マウス VivoMouse WT710 レビュー
デジモノレビュー
定期的にデジモノを買わないと気が済まないタイプの人っていますよね。私です。というわけで ASUSTek から発売中の一台三役を謳う変マウスこと VivoMouse WT710 を購入してみたので紹介してみたいと思います。見た目がかっこいいだけでなく実に尖ったアイテムで、実用という面では非常に人を選ぶ使用感です。購入したのは秋葉原にある東映ランドで、価格は 5980円 でした。詳細は以下から。
特徴
やはり、通常のマウス・タッチパッド・エアマウス、という一台三役っぷりが大きな特徴です。これらはモードで切り替えるわけではなく、いつでもどの状態でもあるということです。つまりポインタ移動は普通にマウスを移動させるけど、クリックはタッチで行うというようなことも可能です。ところで最初ニュースサイトなどで知った時に勘違いしていたのですが、エアマウスという言葉から勝手に Wii リモコンなどのように傾きセンターでも入っていて、振って操作とか傾けてマウスポインタ移動とかはできません。単純に握りしめるように持って、親指ひとつである程度の操作ができるという感じです。下図参照。
通常のマウス
これはもう本当に普通のマウスとして使う感じだと思ってよいです。ちゃんとクリック感もあります。ノートパソコンなんかの手元の部分にタッチパッドがあって押すとへこむあれの感じです。ただ左右でボタンが分かれているわけではないので、左の方を押せば左クリック、右の方なら右クリックという具合。ホイール操作は次のタッチパッド操作で兼用できますが、ホイールクリックはたぶんできません。
タッチパッド
これは前述のようにノートパソコンなどによくあるあれと同じようなものだと思って間違いないです。マウス本体は動かさずに上面の部分で指を滑らせればポインタの移動が可能です。またクリックではなくタップすることで左クリックができます。右クリックは二本指でタップです。ホイールは同じく二本指で上下移動させると可能ですが、おすすめは二本指をマウスに置いて、片方の指だけで上下移動させる方法です。なんとなく自分はこっちの方が使いやすいと感じました。他にも一本指~三本指までの色々な操作がありますのでブログの最後にまとめてユーティリティの画面を掲載するので、そちらをご覧ください。
エアマウス
前述の通り、勘違いしていたエアマウス的利用法ですが、上図のように握りしめるように持って円形のふちの部分を左右になぞることでスクロール動作が可能です。普通に上面の部分はタッチパッドでも使っていたようにポインタの移動が可能ですし、タップすれば左クリックもできます。ただ使いやすい利用方法かと言われるとなかなか疑問もありました。ただ Windows 8(8.1) の Modern UI での操作に関してはかなり気持ちよく、さすがでした。誤解を恐れずに言えばタブレットやスマートフォンを使っている感覚に近くなります。ほぼ親指タップとふちを使ったスクロールで操作ができました。
よいところ
なんか未来的でかっこいい。これです。デジモノ好きとしては割と本当に重要で、購入に対する満足感という意味では結構素晴らしいです。あと結構本体が薄いので、持ち運びには適しているかもしれません。機能面でいくとちょっとニッチな使い方ですが、前述のようにポインタの移動は普通にマウスを動かし、クリックはタップで行うことである意味で完璧に近い静音マウスになります。もちろん移動もタッチで行えばより静かです。
気になったところ
残念ながらよいところより多いです。まずタッチパッドでのポインタ移動にアクセラレーションがかかっていて、移動量が一定ではないため非常に扱いづらいと感じました。またタップでのクリックは、おそらくマルチタッチのための指の本数や行動判定のための待ち時間が存在し、若干もたつきます。そしてエアマウス利用ですが、マウスの裏側に青色 LED の光線が出る場所があるのでそこを気にして握らないと指がかかってポインタがぶっとびます。あとは機能面ではないですが、電池を入れるために外せる裏面が最初はすごい固いので、え?これいっちゃっていいの?本当?という気分になります。
総評
といったところで、全体的には見た目通りの奇妙な製品ではあります。デザインはかなり好きです。なんというかどっかの宇宙船みたいです。質感も悪くありません。肝心のマウスとしての機能面は、見た目に反して通常のマウスとしての使い方が全く問題ないので使い物にならないといったことはありません。それ以外の利用方法については、人を選ぶといったところです。ちなみに底面が白いホワイトモデル(Platinum White)も発売されたようですので、いけてるインテリアとしての立ち位置が濃厚になってまいりました。